コース、愛好者一丸で新型コロナウイルス対策―。苫小牧市内唯一の屋内コースを運用し、通年営業する糸井の森パークゴルフが安心、安全なプレー環境を提供しようと工夫している。感染予防のマスク着用を来場者にも促し、施設内を小まめに消毒。14日のアソバセ杯ペアマッチでは参加定員を18組減らし、マスク着用の条件付きで大会開催に踏み切った。
道の緊急事態宣言、学校の休校、公共施設の休館。刻々と変化する情勢を受け、一時は閉鎖も検討した。ただ、健康増進や社交場としてコースに通う競技愛好者は多く、白岩千年オーナーは「『なんとか続けてほしい』との声を多くもらった。やめるのは簡単。やるからには徹底して予防しよう」と決心したという。
2月下旬にコース利用者にもマスク着用を要請する張り紙を掲示したのをはじめ、以前2カ所だったアルコール消毒液の設置場所を7カ所に増やした。
営業後には各種施設のドアノブ、手すりなどを徹底的にアルコール消毒するなど感染予防に余念がない。
「息苦しい」「眼鏡が曇る」と渋っていた愛好者たちも、今ではマスク着用を励行するようになった。ラウンド後に声を掛け合い、消毒液を手に塗り込む光景が当たり前となっている。白岩オーナーは「とても協力していただいている。毎日が緊張の連続だが、今できる最大限のことをこれからも続けていきたい」と語った。