苫小牧トライアスロン協会(西田博昭会長)は、今年の夏に開催予定だった「ハスカップトライアスロン大会in勇払」の中止を決めた。1986年にプレ大会としてスタートし、翌年の本格開催以来、夏場に中止することなくその歴史を刻んできたが、運営スタッフ確保が困難になったことなどで見送ることにした。
昨年は第33回大会を実施した。発着点となる勇払マリーナ港内の海を泳ぐスイム、道道臨海南通を駆け抜けるバイク、市街地周回コースを走るラン―一連のレースを繰り広げてきた。
例年は7月に開催。今年はその時期に近隣の出光興産北海道製油所が定期補修工事を行う。このため大会で使う一般道の占用がかなわなくなった。8月以降の開催も検討したがスタッフやボランティア、警備員に加え、記録計測機材の確保が困難なことが分かり、万全を期した準備と体制を固められないことから、実施は不可能と判断した。
大会名は「苫小牧市の木の花の名」にちなんで付けられ、草創期から市内高丘で温水プールがあった苫小牧市ハイランドスポーツセンター発着で実施。2011年に勇払地区に会場を移してから今年は10年目を迎えていた。協会事務局の桐沢敦さんは「出場を目標に取り組んでいる選手には大変申し訳ない気持ちだが、ご理解いただきたい」と言い、「来年は開催したい」としている。