杉井紀子さん(厚真町) 心引き付ける駅前に、個人利用可能な展示場を

  • エガオ 読者の声, 特集
  • 2020年3月10日
「居ても立ってもいられなくて」と語る杉井さん
「居ても立ってもいられなくて」と語る杉井さん

  JR苫小牧駅南口の旧商業施設「苫小牧駅前プラザエガオ」をめぐる訴訟の一審判決は、土地の一部を所有する大東開発の全面勝訴となり、苫小牧市はすぐに控訴した。苫小牧民報は「これ以上、問題を長引かせてはならない」と社長提言(2月26日付1面)で訴え、解決策や駅前再生への意見を募った。読者から寄せられた多くの声に感謝し、随時、紹介していく。初回は厚真町の主婦、杉井紀子さん(73)。投稿に加え、駅前再生への熱い思いを取材した。

   杉井さんは夕張市出身。高校時代も夕張で過ごしたが、部活動の合宿でたびたび苫小牧を訪れた。苫小牧港の開港とほぼ時を同じくし、旧エガオビルはまだ建設前。「苫小牧駅から海の方までぱーっと見渡せた。三星でアイスクリームを買ったけど、それまでクリームなんてなかなか食べられなかった」と振り返る。

   登別、苫小牧と移り住み、1988年から厚真に住んでいるが、買い物でよく訪れたのが旧エガオビル。「地下で食料品を買って、最上階で食事をして、本当ににぎわっていた」。そんな思い出深い駅前の「惨状」に居ても立ってもいられず、本紙に「独り言」と題して箇条書きの提言を寄せた。「昔の親しみやすい駅前のイメージが強いので、以前のような人の心を引き付ける駅前になってほしい」と力を込める。

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