苫小牧港・東港 クロ狙い今季初釣行

  • 釣り
  • 2020年3月5日
はす葉氷で水面が覆われた東港中央水路の船だまり=2月下旬

  投げ釣り愛好者がそわそわし始める時期だ。太平洋の早春のターゲットはクロガシラ。大物になれば肉厚で、差し込むような強い引きが面白い。紙面で華々しく釣果報告をともくろんだ、釣り倶楽部投げ担当部員は2月下旬、苫小牧港・東港に今季初めてアタック。結果は出せなかったものの、穏やかな日よりの釣りを久しぶりに楽しんだ。

   大物の期待が膨らむ春。苫小牧港では西港の岸壁や漁港の防波堤、東港の岸壁や船だまり、防波堤で狙うことができる。早春は産卵で岸寄りする時期。ニシンの産卵期と重なり、産卵前後のクロガシラがニシンの卵を荒食いすることもある。

   釣座を構えたのは東港中央水路の船だまり。昼間だが、大潮で干潮から満潮に向かうタイミングだ。自作の2本針仕掛けと1本針仕掛けにイソメを房掛けにし、100メートルと70メートルに投げ分けた。

   しかしさお先は揺れない。誘いと探りで十数メートルずつ何度か引き寄せるが、魚の便りは皆無。餌を替え、投げる方向を変えても魚信はなく、2時間を過ぎてさおを畳んだ。船だまりの一角にはす葉氷。水温は低く、魚影は薄そう。

   苫小牧市内のエビス釣具店によると、ほぼ同じタイミングでクロガシラの釣果が東港周文埠頭(ふとう)で確認された。「運が良ければ」の断りが付く段階だが、シーズン開幕は近い。太公望たちがいよいよ本格的に動きだす。

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