季節を感じて

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年3月3日

 毎朝、出勤の際に太平洋を見下ろすルートを車で通る。穏やかな日は、午前8時の太陽を映して波がきらめく。春めくほどにまぶしく輝いて。太陽の光に宿る力強さが増した。季節が進んでいることを実感する。

 世界がおびえている。特効薬のない未知のウイルス、入手困難なマスク、消費者心理をあおるネット上の怪しげな情報、経済の悪化、職や収入の不安。悪意の有無はともかく、恐怖に動かされた流言飛語、差別、中傷がまたも出た。他者を攻撃しても安心はないのに。

 新型ウイルスを正しく恐れ、備えたい。感染者数が膨らみ、非常事態が発せられた拡大防止の号令下で未経験の対応を迫られれば、誰もが追い詰められた気になる。首相が「ちゅうちょなく」を連発しても、策の内容と根拠が乏しい上に会見の質疑を数人で打ち切れば、リーダーシップや責任感など見えない。信を与えることもない。混乱する人々に勇気と希望を与える弁こそリーダーに必要だ。

 ともあれ今、確かにできることは手洗い、うがいの励行と重症化を防ぐために免疫力を高めること。ウイルスを防御し、治癒力を高める生命力のすごさを、私たちは知識や体験として持っている。

 季節が進み、春が近いと思えば、収縮して不安に波立つ心は緊張とストレスから瞬間でも解放される。揺るがないリズムで力強い光を放つ午前8時の太陽に、心の生命力をもらう。(司)

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