勇払マリーナに道内初 「釣り堀」計画、新たな魅力に注目

  • 釣り
  • 2020年2月27日
防波堤にフェンスが整備されている勇払マリーナ
防波堤にフェンスが整備されている勇払マリーナ
実証試験で使用する浮き桟橋
実証試験で使用する浮き桟橋

  苫小牧市東部に位置し、雄大な太平洋に面した勇払マリーナ。休日になると遊漁船やプレジャーボートの利用者でにぎわう同施設だが、外洋に直接面した好立地から湾内では昼間に大型のアブラコ、夜間は良型のソイが釣れる人気スポットだ。道内外から多くの釣り愛好家が足を運ぶ。

   そんな同施設に道内初の”釣り堀”が計画されているのはご存じだろうか。施設を管理するベルポート北海道(宮澤義高社長)が計画している。地域に開かれ、北海道を代表する港町の苫小牧のマリーナに「市民が海と親しめる場所を」と立案した。

   苫小牧港は年間を通じて釣り人でにぎわう一方、昼夜ともベテランの釣り人が好スポットを確保していて、釣り初心者が気軽に足を運ぶには敷居が高いとも言われる。そんな中、今回の釣り堀により「誰でも釣りを楽しむことに加え、次のステップでマリーナの遊漁船利用にもつながれば」と宮澤社長は期待を寄せる。

   早ければ2021年度の開業を視野に入れていて、今年の夏には浮き桟橋を使った試運転も行う考え。魚種はソイ、アブラコを想定。現時点で最終的な施設の規模や利用可能人数、利用料などは未定だが、同社は全国で既に展開されている同様の釣り堀施設を視察するなどし、「設置課題や運営に向けた調査を進めている」(宮澤社長)段階だ。

   地域からは、新たなレジャースポット計画として期待の声も上がっている。今後の動向が注目される。

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