空手道の天勇會(近藤大河代表)に所属する苫小牧青翔中1年の小泉秀士がこのほど、札幌中島体育センターで開かれた第18回フルコンタクトカラテ錬成大会中学1年男子45キロ以上の部で準優勝した。2020年初参戦の全道級公式戦で久々の1本勝ちを収めるなど、飛躍を感じさせる戦いぶりを見せた。「今年も道大会で結果を残して、全国大会優勝を目指したい」と語る。
道内の289人が男女、体重、技量別など計41部門で頂点を目指した今大会。小泉が参戦した中学1年男子45キロ以上は6人によるトーナメント戦を繰り広げた。
小泉は1回戦の開始約1分に得意とする強烈な下突きを見舞って1本勝ち。「よく体が動いた」と数年ぶりの1本で勢いづくと、準決勝の蠣崎莉匡(水滸會無限塾)戦ではボディーを中心に攻め立てて判定勝ちした。
昨夏以来の優勝を目指し、挑んだ上野奏貴(真結氣)との決勝。身長差20センチ近くある小柄な相手とは、小学時代から何度も対戦してきた。「打ち合えてはいた」と振り返るが、機動力を生かして間合いを詰め、接近戦を仕掛ける相手に苦戦。「うまくかわされた」と決定打にも欠け、判定負けした。
「技の精度がまだ低い。練習のミット打ちから同じ所を狙い続けられるように意識していきたい」と課題を挙げる。また、上段系蹴り技の練度を向上させる構え。特に、兄の貴士(駒大苫小牧高1年)から指南を受ける上段後ろ回し蹴りの体得に力を入れる。
「準優勝はやっぱり悔しい」と雪辱に燃える小泉。天勇會の近藤代表は「相手の弱点をしっかり捉える、技のクオリティーをもっと上げる必要がある。単なる力任せではなく、正しいフォームを身に付けてほしい」と期待した。