VerdeVC奮闘 4月発足の中学クラブチーム・女子バレーボール

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  • 2024年11月7日
「諦めずにプレーする」と力を込める加藤主将(前列中)とメンバー

  今年4月、苫小牧市に発足した中学女子バレーボールのクラブチーム、Verde(ヴェルデ)VCが奮闘している。メンバー6人でスタートし、現在も1年生が中心の7人と少数だが、地区大会で準優勝するなど実力を発揮。苫小牧緑JVC(U12男子、女子)と共に監督を務める小田雄一代表は「ボールを粘り強く拾うような守備的なチームを目指し、見ている人を魅了するようなバレーボールをするチームにしたい」と目標を話す。

   小田代表は中学生の試合を見た時に、「(選手たちは)パワーはあるのに、技術的な部分が伸び悩んでいる」と感じた。小学チームが減少する中でも「中学から競技を始める子もいるが、高校に入ると辞めてしまう子も多い。技術をもっと習得すれば、競技を続けるようになるのでは」と考え、チームの立ち上げを模索。コーチ陣の確保などに見通しが立ち、地域の競技発展も見据えてチームをスタートさせた。「『強さ』より『うまさ』を伸ばしたい。それが、高校でプレーする上でも生きてくる」との思いがある。

   4月20日、春季大会でデビュー。予選グループは1勝1敗で決勝トーナメントに駒を進めたが、1回戦で敗退と悔しい結果に。その後も敗れはするが諦めずにプレーをし続けて結束を強くし、10月の秋季選手権大会、中体連秋季大会では準優勝するまでに実力を付けた。小田代表は「選手たちの気持ちが勝つマインドに変わっていった。勝利にこだわり、そのために何をする必要があるのか―を考えさせ、選手たちがしっかり体現してくれた」と振り返る。

   その上で「地域の競技発展のため、より多くのチームが力を競う環境が必要。そこから全道で活躍できるチームが育成されていく」と話す。市内の中学女子チームでは現在、苫小牧VC!が絶対王者に君臨。「取り組みの成果は見え始めている。背中は見えてきていると思う」と手応えを語る。

   スローガンに「バレーボールで感動、そして心をつかむ」を掲げ、全道ベスト4を目標に見据えるVerdeVCは9日、市内で行われる胆振・日高地区秋季選抜大会に臨む。加藤瑠亜主将(1年)は「レシーブで上げて、スパイクにつなげる。最後まで諦めずに優勝を目指したい」と闘志を燃やしている。

   チームは週4日ほど、苫小牧東小で練習を積んでおり、SNSや体験会を通じてメンバーも募集中。問い合わせは小田代表 携帯電話090(5221)3303。

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