駒大苫小牧高校スピードスケート部は、22日から帯広市で始まる第10回全国高校選抜スピードスケート競技会に出場する。田畑真紀監督は「今シーズンの総仕上げの大会。春からやってきたことの成果を出してほしい」と期待する。
1、2年生の選手が参加する大会で、男女それぞれ500メートル、1000メートル、1500メートル、3000メートル、マススタートレースの5種目と男子の5000メートルの各種目で競う。
8~10の3日間、苫小牧市ハイランドスポーツセンターで開かれた北海道スピードスケート選手権で、女子総合優勝を果たした森野こころ(1年)は3000メートルなどに出場する。最低限の目標を「表彰台に上がること」と自らを追い込む。
長距離を得意とする森野は、ラップタイムを一定に保てる滑りが強み。森野は「1周目から積極的に攻めて、最後まで落とさずに滑り切りたい」と戦略を描く。
道スプリントスケート選手権で女子総合準優勝を飾った清水彩花(2年)は500メートル、1000メートルにエントリー。姿勢が高くなるのが課題だが、田畑監督は「低い姿勢は練習の中で意識してやってきた。その成果が徐々に出てきている」と背中を押す。
清水は「低い姿勢を維持して500、1000でダブル入賞したい」と意気込みを語った。
男子の鮫川友希(1年)はストレートの速さを武器に500メートル、1000メートルのスプリント競技で入賞を目指す。足の形に合わせてオーダーメードで新調した靴を自己ベスト更新の追い風にしたい。「氷を思ったように捉えられる感覚がある。スピードも上がったと思うので、記録につなげたい」と話す。「2年に上がったら全国でもトップ争いをしていきたい。その弾みとなるようベストを尽くす」とシーズン終盤の総仕上げで飛躍を誓った。