東胆振の小学生バレーボールチームが16日、苫小牧拓勇小学校体育館で初の合同練習会を開いた。著しい競技者減少で苦心する仲間同士で手を取り合おうと企画。5年生以下の競技者約50人が参加し、実戦形式で技量向上に汗を流した。
参加したのは、同体育館を拠点に活動する拓勇BRAVEをはじめ沼ノ端ウイング、緑小同好会、泉野VC、白老緑丘少年団、早来アクティブの計6チーム。ゲームを行う最少人数(6人)に満たない3人で活動中の早来は、拓勇から助っ人を借りてチームを編成した。
体育館には試合コート2面が用意され、1ゲーム15分の総当たり戦を展開した。「これからの大会に生かせることがたくさん見つかった」と話すのは、白老緑丘少年団の菅原渚紗主将(白老5年)。今後は試合中のコミュニケーションをより増やしていきたいとした。
また、沼ノ端ウイングのセンターを担う津田紗帆主将(ウトナイ5年)は「つなぐプレーができるようになってきた」と手応えを口にする。日増しに頼もしくなっていく下級生らの姿に感心しながら、「サーブミスをもう少し減らしていきたい」と意気込む。
「とてもいい機会になった」と苫小牧地区小学生バレーボール連盟の武田純一理事長は目を細める。同連盟加盟チームが勢ぞろいし初開催する4月の競技体験会(苫小牧市総合体育館)に向けた準備も、着々と進んでいる。次回は3月中旬に合同練習会を設定。再び実戦形式で地域の競技力向上を目指すほか、低学年選手を参加者に見立てた体験会リハーサルも行う予定だ。