第49回五市対抗剣道大会(16日、苫小牧市川沿公園体育館、苫小牧剣道連盟主管)で苫小牧が5年ぶりの優勝を達成した。千歳、登別、室蘭、伊達各市と総当たり戦を展開。1試合12人ずつの選手が次々と4分3本勝負の試合を行う団体対抗戦で頂点に立った。
苫小牧は千歳に6―3、伊達に6―3で勝利するなど、リーグ戦4戦全勝を挙げ、苫小牧開催だった5年前以来の栄冠を勝ち取った。準優勝は千歳。3位は伊達となった。
試合結果と苫小牧のメンバーは次の通り。
千歳10―1登別、千歳9―0室蘭、伊達9―0登別、苫小牧8―4室蘭、苫小牧6―3伊達、伊達8―1室蘭、苫小牧8―1登別、苫小牧6―3千歳、千歳5―3伊達、登別6―4室蘭
▽順位 (1)苫小牧4勝(2)千歳3勝1敗(3)伊達2勝2敗(4)登別1勝3敗(5)室蘭4敗
【苫小牧】
▽先鋒・次鋒 上田叶女、長谷川光美、髙山小百合、山村明香
▽6~10将 小林颯太、田中航太、三宅史律、脇坂奨、安達竜汰、鷲頭佳祐、田中大樹、柏崎理、今村尚貴、黒木允晴
▽5将~大将 田渕和孝、平俊輔、原田哲朋、加藤弘剛、荒谷祥実、石川竹博、西村欣久、田中真人
「ワンチーム」で栄冠 宿敵伊達も勝利して全勝
苫小牧が5年ぶりに栄冠を奪還した。主将兼任の田中真人監督の「ワンチームで行くぞ」との呼び掛けにメンバーが応えた。4戦全勝を成し遂げて、田中監督は「選手全員がそれぞれの役割を果たしてくれた結果」と奮闘をたたえた。
3試合で先鋒を務めた上田叶女が獅子奮迅の活躍を見せた。得意な小手で取得本数を重ねるなど3試合で3勝を挙げ、チームに勢いをもたらした。田中監督は「先鋒での勝利が後につながった」と評価した。
例年苦戦を強いられている伊達には、序盤で劣勢に立たされることが多かったが、今回は先鋒、次鋒で立て続けに勝利を奪い、流れをつかんだ。中盤の布陣でも引き分けではあったが、鷲頭佳祐や今村尚貴が粘りを見せ、ベテランやエース格をそろえた後続につないだ。
重要な任務を全うした鷲頭は「相手が出てきたところに面を合わせることができた。チームの勝利に微力ながら貢献できてうれしい」と振り返った。