歳月

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年2月11日

 あれからそんなにたつのか―。今年は彼の生誕から80年、没後40年というメモリアルイヤーなのだそうだ。雑誌「pen」で組まれた特集記事を読んで、ジョン・レノンが凶弾に倒れた1980年のあの日のことを思い浮かべた。世界に衝撃が走り、テレビではベン・E・キングの名曲「スタンド・バイ・ミー」をカバーし熱唱するジョンの映像が、延々と流されていたことを思い出す。長く記者生活を続けると、思いがけない人との取材に恵まれることがある。敬愛する彼の妻、オノ・ヨーコさんもその一人。あれは昭和の末期の88年。ヨーコさんと交流があった画家の故本間武男さんが恵庭市の漁川のほとりに建立した「ジョン・レノン平和記念碑」のために、本当に来日した。

 現在はあの場所から無くなってしまったが、「こころ」と大きく書かれた記念碑には「欲張ることや飢える必要なんかない…」とジョンの代表曲「イマジン」のメッセージが刻まれていた。小柄で黒いサングラス姿のヨーコさんに「イマジン」で一番訴えたかったことを聞くと、「愛です」と語ったことが今でも忘れられない。

 海の向こうでは米国とイランの応酬が続き、各国で政治的な分断も際立ち始めている。あの曲が誕生したのは71年。国や宗教も争いごとのない世界を、想像してごらん―と歌われて、間もなく半世紀になる。今もジョンの魂が、世界の人たちの心を揺さぶる。(広)

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