14日のバレンタインデーに向けて、多種多様なチョコレートが世に出回っている。
記者が物色するのはもっぱらご褒美チョコで、注目しているのはピンク色でベリー風味のルビーチョコ。本格的に商品販売が始まったのは今季らしく、かわいらしい色に加え、風味、甘さ、舌触りが既存のチョコとは全く違う―と聞き、興味津々だ。
世界の紛争地や教育環境が整っていない地域の子どもを支援するチョコも気になる。例えば六花亭製菓(帯広市)が製造し、東京のNPO法人が取り扱う品。代金の一部が募金になり、イラク戦争で使われた兵器の影響を受けているとされるイラクの小児がん患者のために役立てられる。同じような仕組みで海外の児童労働を無くす活動に役立てられる品もあり、購入すると、ささやかでも遠い国の子どもたちの力になれる。
日本には本命のほか、義理、友、孫、ご褒美などいろいろなチョコがある。ここまで広がればバレンタインデーも博愛の日といえ、この際、チョコでの募金を広げて定着させれば、この国らしいチョコ文化になるのでは。
不条理な生き方を強いられている人々を、食べた人を笑顔にするチョコを通じて支援するのは申し訳ないが、こうした活動が力になって誰もが安心して暮らせる日が来るのなら、それもあり。チョコ募金など要らない社会になる方が、ずっといいのだから。(林)