第5回全日本選抜少年野球U12チャンピオン大会(2月8~9日、兵庫県淡路島)に出場する苫小牧選抜は2日、北海道栄高校にある室内練習場で大会前最後の対外試合を行った。選手たちは大舞台を前に実戦感覚を養った。
当日は旭川地区の東川・忠和合同チームと2試合を行った。1試合目は四回に2点を先制されるも次の回に苫選抜が1点を返し、最終六回には、打線がつながって3点を挙げ逆転に成功し、攻撃面では粘りを見せた。しかし、その裏に投手陣が打ち込まれるなど2点を返され、4―4の引き分けに終わった。
2試合目は、守りの課題を克服した格好となった。初回から佐藤陸玖(泉野イーグルス)や松尾和則(ときわ澄川ライオンズ)ら投手陣のテンポよい投球で相手打線を手玉に取った。打線も前の試合に続いて持ち味を発揮。長打などもあったが、セーフティーバント、盗塁など細かい野球を繰り広げ、苫選抜らしさを発揮。初回から3点、4点、3点と効果的に点を積み重ねて11―1で大勝した。
これまで打撃や守備など基本的な練習を反復した。本番に向けて最終段階に入る練習試合で、投打にわたって安定感を見せ、淡路島大会に向けて順調に仕上がっている様子だ。選抜チームを率いる石川将一監督(沼ノ端スポーツ少年団)は「長所を伸ばし、普段通りの野球をするだけ」と話す。
2試合にわたり、投打に活躍が光った松尾は「球が走ったし、打撃でも鋭い当たりを放てた。チーム全体で見てもいい状態でいけていると思うので、淡路島大会では優勝できるようにしたい」と意気込んだ。苫選抜は8日午前10時からの初戦で島根県のオール江津ジュニアと対戦する。