清涼飲料水販売の北海道キリンビバレッジ(札幌市)は路線バスの運行状況表示モニター(デジタルサイネージ)と災害対応可能な自動販売機をJR千歳駅隣の路線バス待合所に設置した。平常時はバス利用環境の向上、災害時は飲料水供給で協力する。
同社による地域貢献。駅北側改札口を出た連絡通路1階に新設した。向陽台や陸上自衛隊東千歳駐屯地方面のバス乗り場になっている。
運行状況モニターは45型の画面に駅の停留所を出発するバスの路線名や目的地、遅延の有無、乗り場を時刻順に表示する。同様のモニターは隣の千歳ステーションプラザ1階にあったが、今回新設した待合所のみ未設置だった。同社で運行状況表示モニターを自治体施設に置いたのは初という。
自販機は停電で電力供給が途絶えても、内蔵の手回し式発電機を使って携帯電話の充電も可能という。昨年10月に市と締結した災害協定に基づき、非常時は自販機内の在庫商品を無償提供する。同社は昨年87台を道内に設置しており、市内では12台目となった。
同社営業本部の石井浩部長は「表示モニターを運行状況確認に使ってもらいたい」と話している。