恵庭市内の外国人技能実習生と、よさこいソーランチーム「恵庭紅鴉(べにがらす)」が28日、緑町の複合施設えにあすで交流した。札幌市を中核とする連携中枢都市圏事業「ふるさと×学生大作戦」の一環で、多文化共生を進める取り組み。山崎製パン札幌工場(恵南)で働くフィリピン人11人がよさこいソーランの練習に取り組んだ。
今回の交流は札幌市に所在する北星学園大と札幌市立大の学生が企画。当日は事務局が外国人技能実習生の概要や恵庭紅鴉の歩みをモニターを使って解説した後、全員で入念にストレッチ。紅鴉メンバー約30人が演舞を披露した後、実習生は振り付けの指導を受け、会場に笑顔が広がった。
全体で踊りを合わせた後、アベルデ・ジャミルー・ボルボンさん(28)は「日本人が優しくしてくれて、楽しかった。よさこいを見たのは初めてだが、熱気あふれるダンス。またこういうイベントに参加したい」と振り返った。恵庭紅鴉の相馬ゆき代表(31)は「踊りを楽しむ気持ちは世界共通。私たちの大好きなよさこいで笑顔になってくれてうれしい」と初の試みの成功を喜んでいた。