空港で航空機の運航を支える地上支援と給油の仕事を紹介する就職説明会「空港を職場にする―学生のためのグランドハンドリングゼミナール&見学会―」が25日、新千歳空港で初開催された。道内各地から高校生や学生など37人が参加し、仕事の内容や働き方について理解を深めた。
旅客や発着便数の増加に反して人手不足の傾向が続く両職種への興味を若年層に持ってもらう目的で企画。道の主導で実行委員会が主催し、新千歳で業務に当たる地上支援4社、給油3社が協力した。
参加者は実際に働く職員の講演や普段は立ち入れない保安制限区域のツアーで仕事の様子を学んだ。このうち職員との座談会では7グループに分かれて、両業種の職員と質疑を交わした。「一番やりがいを感じる瞬間は」との質問を受けた地上支援職の女性は「暑い日も寒い日も飛行機に手を振って見送ると、お客さまがさまざまな思いを持って乗っていると実感できる」と答えた。
江別市から参加した武蔵女子短期大1年の奥塚結稀さん(19)は「実際に仕事の風景を見たり話を聞けたりした。地上支援職を目指しているので、貴重な経験になった」と喜んでいた。