あいさつ

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年1月27日

 先日、苫小牧民報の読者投稿欄に小学校低学年とみられる子どもたちの集団と道で擦れ違った際、次々と元気な声であいさつをされ、感激したという70代男性のエピソードが載っていた。男性も大きな声で「こんにちは」と返したという。ほほ笑ましい話だ。きっと、何かスポーツに励む子どもたちだろう。自身も以前、休日に家の近くを歩いていてたびたびそんな場面に出くわしたので状況は目に浮かぶ。地方の国鉄団地に暮らしていた頃は、ごく当たり前の光景だったなと懐かしく思った。

 一方、こうした場面で大人側から積極的にあいさつする姿はほとんど見掛けなくなった。路地裏で一対一だとなおさらだ。自らも例外ではない。見知らぬ子どもであっても、こちらからあいさつすべきと思いながら不審な声掛けと誤解されるのを恐れ、黙って通り過ぎてしまう。一昔前なら自意識過剰だと笑われたが、今はどうか。

 児童を狙った物騒な事件が後を絶たない中、小学生はランドセルに防犯ブザーを付け、親に「知らない人にあいさつされたら逃げろ」と教えられたり、子どもと一緒にいる父親が不審者として通報されてしまう時代。ネットでは、あいさつ禁止のマンションが話題だ。なぜ、こんなふうになってしまったのか。知らない人には気軽にあいさつもできないなんて、ひどく息苦しい世の中になってしまった。(輝)

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