苫小牧港・西港の漁港区周辺で11日と13日、ブラー・ブラクリ釣りでソイとガヤが釣れていた。魚を手にした釣り人は笑顔を見せた。気温が低く釣りづらいこの時期だが、丹念に港内の消波ブロック周りを探れば、釣果が出そうだ。
漁港区周辺で11日、釣りを楽しんでいたのは、空知管内栗山町の会社員花田尚志(たかし)さん(28)。午後2時に入釣し同4時までに20センチ前後のソイ1匹、15センチ前後のガヤ5匹という釣果だった。
1メートル20センチと短めの穴釣り専用ロッドに小型スピニングリールを装着。ラインはナイロン2・5号、仕掛けはブラクリ2号、餌は生イソメだった。
岸壁と消波ブロックの間にある穴状の隙間に仕掛けをスルスルと落とし込む。海底近くまで餌を送り込んでしばらくすると、コツコツと当たり。合わせを入れてリールを巻くとピチピチと跳ねる20センチほどのソイが付いていた。花田さんは「穴釣りは楽しい。魚がいる場所を探すのが宝探しみたいですね」と語った。
同じく漁港区周辺で13日、ソイとガヤを上げたのは札幌市の清水圭晃さん(35)と光延里果さん(24)のカップル。2人とも釣り好きで月に1~2回、苫小牧港・西港を訪れるという。7フィートのルアーロッドに小型スピニングリールを装着。ラインはPE1・2号。6~10グラムのブラーやブラクリ仕掛けを用いた。餌は生イソメ。正午に釣り始め、午後3時ごろまでに清水さんが15~20センチほどのソイ1匹、ガヤ2匹、ドンコ1匹の釣果。光延さんが同サイズのアブラコ1匹、ガヤ4匹、カニ1匹の釣果だった。
2人は岸壁から沖合に向けて仕掛けをチョイ投げして、海底に置かれたコンクリートブロックの隙間に餌を送り込んだ。しばらくすると当たりがあるので、抜き上げると魚が付いていた。
清水さんは「普段はワームを使うことが多いけど、低水温で活性が低そうだったので餌を使った。釣れて良かった」。光延さんは「釣りは楽しい。釣れた魚の色や模様を観察するのも面白い」と語った。