連日「闇バイト」のニュースを見る。一般社会には出回らない「求人情報」がSNSの「X」や「Threads」などで行われ、「高収入」という甘い言葉に若者らがだまされていく。最大の予防策は、キーワードである「隠語」を知っておくことだと思う。
特殊詐欺の受け子はアルファベットで頭文字の「U」、対面での薬物取引は「手押し」、パパ活は「pj(パパジョブ)」など。しかし、これらの用語は古く、すでに世間に浸透している。犯人らは警察のサイバーパトロールをすり抜けるため、さらに言葉を進化させ、募集し続けている。
試しに「苫小牧手押し」のように場所を加えて検索すると、面白いくらい出てくる。さらに秘匿性の高いアプリ「テレグラム」のリンクが貼ってあれば、ほぼ確実だ。闇バイトはエリートでも知らずに加担し、順風満帆な人生から転落するケースが見られる。ネットとともに生きる現代人には、こうした教育を義務化する必要があるのではないか。(富)