歴史

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年1月18日

 収賄で逮捕されたり夫婦そろって公選法違反容疑で捜査の対象になったり、問題議員が多くて目立たなかったが、失言のご本家がまた問題発言をした。

 麻生太郎副総理兼財務大臣が、日本は「長きにわたって一つの民族が続いている」と単一民族論を披露して、翌日におわびする騒動を引き起こした。2005年にも同趣旨の発言をして、北海道ウタリ協会(当時)の抗議を受けている。少子化や憲法改正絡みの失言の幾つかを改めて思い出した。

 今回は、アイヌ文化の復興拠点として、国が整備を進めてきた白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)が、開設を4月に控えた中での発言だけに、理解が難しい。

 平取町二風谷に生まれ育った萱野茂さんがアイヌと和人のサケをめぐるあつれきを、こんなふうに書いていた。「日本人が勝手に北海道へやってきて、手始めにアイヌ民族の主食を奪い、日本語が分からない、日本の文字も読めないアイヌに一方的にサケを穫ることを禁じてしまった」「あなたたちの先祖が犯した過ちが、今もなお踏襲されているのはまぎれもない事実なのだ」。秋、家族のためにサケを取り、屈辱に涙をこぼしながら警察に連行される父を、泣いて追った記憶も書かれている。

 ウポポイの国立アイヌ民族博物館には、北海道のそんな歴史も、たくさんの資料類と共に示されるに違いない。副総理も、ぜひ来館して歴史を学んでほしい。(水)

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