苫小牧港・西港の東埠頭(ふとう)で9日、大チカがサビキで釣れていた。年明け以降、さっぱり当たりがなかったチカだが、群れが港内に入ったようで一気に釣果が上向いた。魚体も15~18センチほどと良型で食べ応えもありそうだ。
東埠頭では2人の釣り人がチカを狙っていた。長めの手ざおを用いたり、磯ざおにスピニングリールを装着したり、自動さおしゃくり機を用いたりと釣り方はさまざま。
様子を見ていると、岸壁からサビキ仕掛けを垂らして、しばらくするとグングンとさお先が引き込まれる。仕掛けを抜き上げるとピチピチと跳ねる銀色のチカが付いていた。魚を針から外し、針にスピード餌付け器でアミエビを擦り付けると再度、海中に仕掛けを投入する。
しばらくすると、また当たりだ。釣り人は近寄ったチカの群れを足止めしようと時々、ひしゃくでアミエビを海面にまいていた。
岸壁でチカを上げたベテラン男性は「8日から群れが入ったよう。魚体も大きく釣り応えがある。しばらく楽しめそう」と語った。クーラーボックスの中を見せてもらうと30匹ほどのチカが入っていた。当たりは持続していたので、まだまだ釣果は伸びそうだった。