白老町のしらおいイオル事務所チキサニでこのほど、冬休み工作体験が開かれ、参加した児童らが「ウコニロシキ」と呼ばれるアイヌ民族のゲームボード作りを楽しんだ。
ウコニロシキは、真四角の板に6本の棒を立てて将棋のように動かし、相手陣地に攻め入る伝統のゲーム。チキサニを運営する一般社団法人白老モシリが冬休みの子どもたちにアイヌ文化に触れてもらおうと、工作教室を開いた。
参加した町内の小学生8人は、白老モシリ会員の佐藤春苗さん(32)の指導を受けながら工作に臨んだ。30センチ四方の板の上に、色紙で作ったアイヌ文様の切り絵を貼り付けたり、板に棒を立てる六つの穴をあけたりして製作。ゲームも行い、アイヌ民族の昔の遊びを体験した。
参加した小学6年生の次田苺香さん(12)は「アイヌ文様を切り抜く作業が難しかったけれど、アイヌ文化に興味が湧きました」と話していた。