関係人口

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年1月14日

 まちのサポーターという言葉が当てはまるだろうか。定住はしないけれど、特定の市町村と継続的に関わる「関係人口」が地域活性化策のキーワードとして注目され始めた。土地に根を下ろす人と、観光に来た人の中間に位置するような立場。何かのきっかけで愛着を持ったまちへボランティアやイベントの手伝いで定期的に訪れたり、都市との2拠点居住で地方にビジネスを立ち上げたりと関わり方はさまざまだ。

 目立たないけれど白老町でも関係人口を築く人は少なくない。札幌に自宅を持つ若い男性は頻繁に白老へ足を運んで文化芸術イベントを運営し、まちに刺激を与えている。別の若者も2拠点生活で地域に役立つビジネス創出を模索している。いずれも白老の自然や食、アイヌ文化など多彩な魅力に取りつかれ、ファンになったという。

 国内人口が減る中、地方が人口減対策で移住促進にとらわれ過ぎれば、地域間の不毛な争奪戦を招きかねない。住まなくても仲間として地域づくりに携わり、新たな知見で住民と一緒に課題解決を目指す”よそ者人口”の拡大がまちを元気にし、維持する手法としてより重視されるようになることだろう。

 大きなまちでは味わえない人との優しく温かなつながり、のんびりとした居心地の良さを渇望する都市住民は多いはず。地方を発信し、サポーターを受け入れる仕組みづくりを考えていきたい。(下)

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