日本クルーズ客船(大阪市)の大型客船「ぱしふぃっく びいなす」(2万6594トン、乗客定員620人)が10月13日、白老港に寄港する。白老町は今後、歓迎セレモニーを計画する。
同船の寄港は、2017年以降3年ぶり2回目となり、町のクルーズ船誘致活動で実現。10月9日に神戸港を出発し、横浜港、青森県八戸港、白老港、石川県輪島港、宮崎県宮崎港を巡る同社商品「秋の日本一周クルーズ」の寄港地に決まった。
船は10月13日午前8時に白老港第3商港区に入港し、午後5時に出港予定。寄港を受けて町は港でアイヌ文化を取り入れた歓迎セレモニーを行うほか、船と同町ポロト湖畔の民族共生象徴町空間(ウポポイ)をつなぐ乗客用シャトルバス運行や、町民向け船内見学会などの実施を同社に要請する。
17年5月の前回寄港では、港でアイヌ伝統楽器ムックリ演奏を披露する歓迎セレモニーを実施。また、同社が白老のアイヌ民族博物館などを巡る乗客用バスも運行した。
町は今後、観光協会や港湾振興会など関係団体との協議でセレモニーの内容を決め、「ウポポイ開業年に花を添える大型客船の寄港決定はうれしい限り。乗客に白老をアピールしたい」としている。
「ぱしふぃっく びいなす」は1998年に就航。全長183・4メートル、全幅25メートルの大きさを誇る。