白老町の白老中学校(前田道弘校長)は1日、各学年の生徒が総合的な学習の時間で学んだことを保護者に発表する「ふれあいふるさとDay」を校内で開いた。生徒たちは、地域での取材や職場体験から考えたまちづくりに役立つ案を発表した。
ふれあいふるさとDayは、学びの場を地域にも広げ、郷土愛や豊かな心を育むことを目指す教育活動。町教育委員会が2017年度から町内全小中学校で実施している。
1年生は、町内の店や企業を訪れて店員や社員から白老の魅力を学び、日帰り旅行やデートコースを提案するガイドブックを作成したことを発表した。2年生は飲食店や保育園など20カ所に分かれて職場体験し、学んだ内容をスライドにまとめて報告した。
3年生は、5グループに分かれて民族共生象徴空間(ウポポイ)や仙台藩白老元陣屋資料館などで取材し、これを基に考えた今後の白老に役立つ取り組みについて発表した。内容は、テレビのバラエティー番組や推理ドラマを模してまちの魅力を紹介する、郷土の自然や守るべき資源を考えてもらうために野鳥などの保護活動をするなど、多岐に渡った。
また、大塩英男町長が10月に同校で行った特別授業を踏まえ、まちづくり支援と町民支援について考えるフォーラムも実施。生徒たちは、白老牛を活用したすき焼きパーティー、大町商店街入り口への門構えの設置、空き店舗や空き地へのキッチンカー設置の許可、起業希望者に空き店舗を貸し出す「プレオープン街」の開設など、遊び心に満ちたアイデアを伝えていた。