苫小牧市内の少年野球チーム沼ノ端スポーツ少年団に所属する矢吹太寛(沼ノ端小6年)と拓勇ファイターズの横谷塁(拓勇小6年)の2人が、27~29日に札幌ドームで開かれる「NPB12球団ジュニアトーナメント2019」に北海道日本ハムファイターズジュニアとして出場する。2人は「自分たちの力を発揮し、北海道の代表として優勝したい」と話している。
日本野球機構とプロ野球12球団が主催する今大会。12球団がそれぞれジュニアチームを編成し、予選と決勝トーナメントで栄冠を競う。ファイターズジュニアは北海道内の少年野球チームに所属する選手たちで構成する。過去最高となる約1000人がセレクションを受け、16人が選出された。今大会は8年ぶりの栄冠を目指している。
矢吹は、沼ノ端でエースとして活躍。11~12月にかけて行われた「北海道学童軟式野球都市対抗戦~EZO CITY THE BATTLE2019~」でも大黒柱として存在感を示した。低めへの制球力を武器に相手打者を翻弄(ほんろう)した。けん制の技術も目を見張るものがあり、都市対抗戦でもけん制球で走者を刺す場面も多く、チームの窮地を救った。
「コントロールには自信がある」と本人が語るようにファイターズジュニアでも持ち味を発揮したい。矢吹は「選ばれたことは本当にびっくりしている。ファイターズジュニアはすべてにおいて能力が上の選手が多い。それに負けないようにしたい」と意気込む。
チームで指導に当たり、苫小牧選抜も率いた石川将一監督は「こういったメンバーに選ばれることは心からうれしい。投球だけではなく守備でもトップクラスだと思う」と指導者として高く評価。「大会では平常心で挑んでほしいし、この先の中学や高校での野球につなげていけたら」とエールを送った。
横谷も都市対抗大会では主力として活躍した一人。バットコントロールと足の速さを武器に主に1番打者として活躍した。チームでは昨年秋の太陽杯全道大会でランニング本塁打を放つなどチームの勝利に貢献した。最上級生になった今季も市内大会だけではなく全道、全国大会で存在感を示した。
横谷は「ファイターズジュニアのユニホームを着られることは本当にうれしい。走塁でアピールし、レギュラーで出場できるように頑張りたい」と決意を示す。拓勇の山村寛文監督は横谷について、技術だけではなく練習への姿勢も高く評価する。「後輩たちの面倒見はいいし、練習でもおごることなくひたむきに取り組んでいる。支えてくれる人に感謝の気持ちを持って思い切ってプレーしてほしい」と期待を込めた。