苫小牧港・西港の入船公園で13日、サビキでチカに交じってアメマスが釣れていた。アメマスはエゾイワナの降海型でこの時期、西港内でまれに釣れる。魚を手にした釣り人は喜んでいた。
アメマスを釣ったのは、苫小牧市三光町の男性(75)。午後2時ごろ公園の岸壁に入釣した。5メートル前後の磯ざおにスピニングリールを装着。サビキ仕掛けに浮きを付けて当たりが分かりやすいようにした。
餌はアミエビ。岸壁から仕掛けを投入すると、浮きが引き込まれて当たりがあり、抜き上げると15センチほどのチカが付いている。午後3時ごろにも当たりがあって、合わせを入れるとチカとは異なる強い引き。魚は10分ほど公園の沖合で暴れていたが、リールを巻いて慎重に引き抜くと37センチの銀色に輝くアメマスが掛かっていた。
男性は「最初はウグイが掛かったのかと思った。チカを狙って思いがけずアメマスが釣れたのでとてもうれしい」と語った。
この日は、午後3時半まで釣りを続けてアメマス1匹、10~20センチのチカが50匹という釣果だった。翌日の14日も男性は同じポイントに入釣し、午前11時~午後1時で10~18センチのチカを30匹上げた。
地元釣具店によると、アメマスは苫小牧港・東港でこの時期によく釣れる。西港でも数は少ないが釣れることがあるという。