新千歳空港の旅客ビルを運営する新千歳空港ターミナルビルディング(本社千歳市)は新たに「トラベラーズラウンジ」を国際線ターミナルビル3階に開業した。保安検査場を通過する前の場所に設置し、料金を支払えば入場が可能。大きな手荷物を預けられる機器も備え、空港利用客に身軽に過ごしてもらうサービス向上の一環だ。
料金を支払えば利用できる同社のラウンジは新千歳で3カ所目。広さは約380平方メートル。税込み料金は1100円。個人用51席、団体用53席を構える。年中無休で営業は午前7時30分~午後8時。16日から供用を開始している。
場所は3階出発ロビーの保安検査場の隣。空港ラウンジの多くは検査場の先の搭乗待合室にあるが、荷物を置いて手ぶらで飲食店や物販店、エンターテインメント施設を訪ねてもらう。
荷物はラウンジ内の一時保管装置に預けられる。利用を希望する顧客は自分のクレジットカードなどや受け付けで貸し出すIC機能付きカードを読み取らせる。装置は個人用と団体用で25個ずつある。
館内には電源コンセントや無料のソフトドリンクサーバー、日本語、英語、中国語(繁体字と簡体字)、韓国語の5言語に対応した空港内の情報検索端末を備えている。
運営する同社情報システム部は「ここのラウンジに重たい荷物を置いて、空港内のグルメやショッピングを楽しんでもらえれば」と話している。