駐札幌大韓民国総領事館は23日、昨年9月に発生した胆振東部地震の復興支援として支援金10万円と絵本や小説など書籍144冊を厚真町に寄贈した。同総領事館の朴賢圭(パク・ヒョンキュ)総領事が厚真町役場を訪れ、「子どもたちのために使ってほしい」と思いを託した。
支援金は5~10月に道内各地で開催された講演やセミナー、展示会など主催イベントにおいて募金箱を設置し、来場者から寄せられた善意。書籍は韓国の作家が書いた絵本や小説などを日本語訳して届けた。
「地震が発生してからどんな形でもいいので支援をしたいと思っていた」と振り返る朴総領事。「厚真町と韓国につながりができたらと思っている。今回のお見舞いをきっかけに、さらなる交流を進めていきたい」と期待を寄せた。謝辞を述べた宮坂尚市朗町長は「心からの笑顔と厚真町の輝きを取り戻すことを目標にしている。立ち直った時にお互いが元気を発信できる関係になれば」と話していた。
また寄贈を受けた書籍は、町青少年センターの図書室にコーナーを設けている。