歌手でモデルの木村カエラさんが出演する歌や踊りのパフォーマンス「東京キャラバンin北海道」(来年1月11、12両日、札幌市のモエレ沼公園で開催)の公開ワークショップが21日、白老町中央公民館・コミュニティセンターで開催された。ステージでの練習を町民ら約300人が興味深く見守った。
東京キャラバンは、全国各地のアーティストが交流しながら芸術の魅力を広く伝えることを目的とした文化事業。劇作家で演出家の野田秀樹さんが提案し、総監修を務めている。2015年以降、東京、京都、熊本、高知、秋田、ブラジルのリオデジャネイロなど各地でさまざまな音楽やダンスのパフォーマンスを公演してきた。
白老での公開ワークショップには、8団体42人のアーティストが参加。ワークショップの冒頭、特設ステージでは道内のアイヌ文化伝承者が古式舞踊を踊った。沖縄から来た舞踏家による琉球舞踊の披露もあった。演目が終わるたびに大きな拍手が客席から湧き起こった。
木村さんは、江差追分が流れる中で、魚やカニ、エビなど水中生物の衣装をまとったパフォーマーが踊る演目に貝の役で出演した。巻き貝がぱかっと二つに割れて、中から木村さんが登場すると来場客は大喜びだった。
妻と長女の3人で来場した白老町竹浦の公務員、日置典邦さん(36)は「木村さんはとてもかわいかった。他の出演者の踊りや歌も上手で見応えがありました」と語った。