苫小牧市内の少年野球チーム、飛翔スワローズに所属する南陽斗(緑小6年)が21、22日、佐賀県唐津市で開かれる「第16回今泉杯西日本友好学童軟式野球大会」に北海道選抜チーム(通称佐賀選抜)の一員として出場する。同じく泉野イーグルスの吉田美玲(泉野小6年)も同両日、岡山県倉敷市で開催される「第11回西日本選抜女子学童野球岡山大会」にスノーホワイト選抜(女子選抜)で出場する。ともに「自分の持てる力を十分に発揮し、選抜チームの優勝に貢献できるように頑張りたい」と気合十分だ。
佐賀大会の道選抜は道内各地の少年野球選手約60人がセレクション(選考)を受け、16人が選出された。北海道は2013、18年の準優勝が最高。悲願の初優勝を目指す。
南は今季、飛翔の主将としてチームを引っ張った。市内大会で好成績を収め、8月に札幌ドームで開かれた2019ファイターズベースボールチャンピオンシップU―12全道大会に胆振支部の代表として出場するなどチームをまとめ上げた。南は選ばれたことについて「目指していたところでもあったので本当にうれしかった」と話した。
捕手と外野手を得意のポジションとする南は、足の速さと打撃センスが最大のセールスポイント。現段階ではスーパーサブの戦力として期待されているが「レギュラーで出られるように頑張りたい」と虎視眈々(こしたんたん)とポジションとレベルアップを目指す。
佐賀選抜のコーチとして同行する飛翔の向井拡充監督は「他の選手がなかなかできない貴重な経験ができる。次のステージも見据え、いろいろなことを知る機会にしてほしい」と期待を込めた。
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吉田が選出されたスノーホワイト選抜は、セレクションに全道各地の小学女子野球選手38人が参加し、18人が選ばれた。同選抜は現在、西日本女子学童を2連覇中。今年は3連覇を狙う戦いだ。
吉田は「(選ばれたことは)自分の中ではありえないという気持ちだった」と謙遜(けんそん)するものの、男子が多くいる泉野の中で4番を担う。野球センスには定評があり、競技に真摯(しんし)に取り組む姿勢は高く評価される。ここ一番での勝負強さを武器に選抜チームでも中軸を担うことが期待されている。
中学入学後は、女子野球の苫小牧ガイラルディアに入団を希望している吉田。「スノーホワイト選抜の選手は走攻守で抜きんでている人が多い。そういう人たちを見習って、自分の今後に生かしていけたら」と言う一方で野心を燃やす。「その人たちを差し置いてレギュラーとして試合に出たい」とライバルと競り合っての成長を期す。
泉野の桑村直樹監督は「野球が本当に好きで、真面目に一生懸命に取り組んでいる。さまざまなことを吸収して仲間と楽しんでやってほしい」と願った。