登別市で津村健二さん(74)と千鶴子さん(74)夫妻が運営する健千窯(けんせんがま)で、来年の干支(えと)、子(ね)にちなんだ陶器の置物が人気を集めている。客の注文に応じて繁盛させたいものをネズミに持たせて作るのが特徴で、縁起のよい白色をベースにした。漁を営む人からのオーダーで魚を持たせ、結婚した夫婦には花束など、注文はさまざま。
来年の2020年東京五輪・パラリンピックにちなみ、聖火を持ったネズミも登場した。大きさは10~13センチ、ろくろを使わず一つ一つ「手びねり」で仕上げる。「できるだけ多くの人の願いをかなえたい」と津村さん夫妻。道内外から注文が入り、今年は100個以上制作した。