電話

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2019年12月18日

 電話という機械にはずいぶんお世話になってきた。電話取材は手抜き取材―と先輩には厳しく叱られたものだが、連絡や確認などには欠かせない機械。

 小学生の頃の、重たい黒い電話が付き合いの始まり。受話器を持ち上げて、本体右側の小さなハンドルをガリガリと回すと交換手さんの声が聞こえ、話したい相手の電話番号を言ってつないでもらった。半世紀以上も前が舞台のテレビドラマや映画に現れる、廊下の隅などに置かれている電話だ。

 社会人になった頃はダイヤル式の全盛期。軽くて色もいろいろになった。やがて机上の電話はプッシュホンになり、二十数年前には携帯電話の時代が来て、電話は機能も使い方も大きく変わった。

 「スマートフォンに変えませんか」。この1年ほど、そんな郵便物がしばしば届く。旧型携帯の使用者を、スマホの世界に囲い込もうという作戦。家人のスマホ使用を見ていると、便利さは十分理解できる。一方で、楽しいゲームにからめ捕られない強い意志が必要なことも分かる。大丈夫か―と問われると、少し怪しい。自分に必要なのは移動電話だけなのだ。

 わが家には、主にファクス受信に使っている加入電話がある。いっそ、携帯をやめて固定電話だけにして何か不都合はあるだろうかとも思う。きのうは、宛名よりはるかに大きな文字で「この機種は修理受付終了となります」と印字した通告が届いた。ああ。(水)

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