むかわ町の穂別高校と苫小牧西高校の吹奏楽部によるジョイントコンサート2019が16日、穂別高体育館で開かれた。両校が連携して実施する行事で今年6回目。2校の吹奏楽部員合わせた37人が熱の込もった演奏を披露し、集まった穂別高生や小中学校の児童、生徒、住民を楽しませた。
穂別高吹奏楽部の部員は1年生3人と2年生1人の計4人と少人数ながら、高文連や町民文化祭など数々の行事に参加。苫西高の吹奏楽部は全道大会出場の実績もあるほか、地元の祭りや病院への慰問演奏など地域密着の活動を展開している。
披露したのはクリスマス曲やディズニー曲などアンコールを含めた計8曲。第1部では楽器の紹介をした後、人気グループ嵐の歌う「ふるさと」で小中高生らも参加し、演奏に合わせて会場全体での大合唱。「ジングルベル」では穂別高のボランティア部の生徒がサンタクロースに扮(ふん)してハンドベルを披露した。第2部では一足早く「クリスマスソング」などを届けた。
両校そろっての練習は前日1回のみだったが、息の合った演奏を披露。穂別高2年の藤江文音部長(17)は「こんなに大人数でやるのは年に何回か。プレッシャーもあったけれど、同じパートの人がたくさんいる安心感があった」と充実した表情で語った。苫西高2年の小倉香音部長(17)は「小学生から高校生まで幅広い人に聞いてもらうことはそんなにないので、緊張したけれど楽しくできた」と笑顔を見せ、今後の再会を約束していた。