元鵡川高野球部監督の佐藤茂富さんを偲ぶ会に合わせて、歴代の主将4人によるトークが行われ、思い出を振り返った。
佐藤さんが監督、小池啓之さんが部長に就任した1998年時の主将だった小原正道さんは、当時マスコミの取材に「ありがたいような、迷惑のような…」と答えたエピソードを思い返しながら、「みんなで仲良くやりたいという感じだったので、『こんなんじゃない』という思いだった」と暴露。ただ、「先生のおかげでこうして後輩たちに出会えた」と話した。
卒業後、プロ野球日本ハムファイターズに入団し、現在十勝管内足寄町職員の池田剛基さんは「先生がいなかったらプロには行けていないし、野球にも携わっていない」と感謝の言葉を口にし、「心は大きく見せて実は繊細だった。あんなふうになりたい」と涙ぐんで話した。2004年センバツの時に主将だった亀田直紀さんは現在、白樺学園高校(十勝管内芽室町)の野球部長を務めており、「門下生として、魂を引き継いでいきたい」と決意を語った。
09年のセンバツに出場した時に主将だった森泰一さんは「野球は一つも教えてもらっていないが、鵡川の先輩たちを見ても自分自身で何でもするということを身に付けていた。先生に出会わなければろくな人生ではなかったと思う」と振り返った。