千歳を代表する老舗企業、パンと菓子のもりもと(森本真司社長)の本店=千歳市千代田町4=が9日、リニューアルオープンした。午前9時の開店を前に、この日を心待ちにしていた利用者が早朝から大勢詰め掛けた。
10月に創業70周年を迎えた同社は、旧店舗跡地で6月から建て替えを行っていた。今回、40年前に本店の一角で時を刻み親しまれた時計も復活した。
新店舗は「森」がコンセプト。旭川市の工芸・製造業、カンディハウスなどとのコラボレーションで道産のシラカバ材仕様のしつらえにした。店内をおいしさの「森」、商品を「木」に見立て木のぬくもりを醸している。
創業70周年記念の「時のバウムクーヘン」をはじめ、「もりもとバスクチーズ」「贅沢(ぜいたく)生クリーム角食(1・5斤)」などの限定商品が早々と売り切れる人気を見せた。レジの前には買い求めた商品の精算を待つ利用者が列を作っていた。
リニューアル前からよく利用していたという千歳市自由ケ丘の主婦大嶌悠貴さん(31)は「いちご大福とシュークリームを買いました。木のぬくもりが感じられる店内がいいですね」と笑顔で話した。