胆振地域林業担い手確保推進協議会、胆振振興局は10日、林業出前講座をむかわ町の鵡川高校で行った。胆振林業青年部の4人が講師になり、1、2年生98人に林業の魅力を伝えた。
林業労働者の高齢化などを踏まえ、担い手を育てて確保しようと、2018年度から胆振管内の高校に出向き、林業の概況などを解説している。今年度は厚真高に次いで2校目。
青年部会長の大宮健二さん(43)=イワクラ=、むかわ町穂別出身の宮崎雄次さん(32)=宮崎木材=ら4人が「木を育て、森を作り、育った木を収穫する」林業について説明した。
4人は枝打ちやつる切り、除伐の作業で「いい木」を残し、伐採後も将来を見据えて植樹していることを紹介。「林業は100年先の大切な贈り物。環境や社会に大きく貢献している」と訴えた。
チェーンソーで丸太の伐採を実演し、「音もバサッとすごく、達成感のある仕事」などと強調。2年生の山本寛太さん(17)は「木は自分も好き。大変そうだけど、暮らしを良くする仕事」と理解を深めていた。