むかわ町議会定例会が10日、町役場に隣接する産業会館で開会し、町は胆振東部地震で被害を受けた鵡川、穂別両地区の中心街の再建に向けて商工業者と住民を交えた「まちなか活性化推進会議」(仮称)を今年度中に設立する方針を示した。現状の課題を共有し、まちなかの生業、にぎわいを取り戻すのが狙いだ。
津川篤氏の質問に対し、竹中喜之町長が明らかにした。両地区の中心街は昨年の地震により、店舗が倒壊するなど被災。鵡川地区では建物の解体後、空き地が増えて空洞化が顕著になり、今後の土地利用が課題に。穂別地区でも旅館、スーパーが被害を受けた。
町によると、メンバー構成は町と商工業者、住民を合わせた20~30人を想定し、早ければ2月にも始動。商工業者や住民からの意見も反映させながら、短期的、中長期的に方策を打ち出し、まちなか再生への方向性を明確にする。竹中町長は「現状における課題の共有、解決に向けてビジョンをつくっていきたい。まちなかの存在を明確にする道筋になるのでは」と話している。