苫小牧港・西港の中央南埠頭(ふとう)で11月30日、良型アブラコがブラー釣りで上がっていた。今季、数は少なめだと伝えられるアブラコだが丹念に探れば良型を得ることができる。同埠頭のサビキ釣りでは、チカと小ニシンも上がっていた。
中央南埠頭では7人の釣り人が投げ釣り、ブラー釣り、サビキ釣りと思い思いの方法で魚を狙っていた。埠頭の中程に釣り座を構えていた千歳市の男性会社員(18)は、アブラコ43センチを上げていた。道具は7フィート6インチミディアムアクションのルアーロッドにベイトキャスティングリールを装着。糸はフロロカーボンの14ポンドで、ピンク色のブラー10グラムに餌は生イソメだった。
岸壁から沖に向けて仕掛けを投入。海底にブラーが沈下する途中、グーッと引き込まれるような当たりを感じた。すかさず合わせを入れると強烈な引き。魚は沖合を右に左に泳ぎ回ったが、なんとかリールを巻いてごぼう抜きにした。釣れたのは立派な魚体のアブラコ。男性は「とてもうれしい。引きが最高でした」と語った。
同じ岸壁の並びには、サビキでチカを狙っている千歳市の男性(69)がいた。午前7時から釣り始めて午後1時までに、10~18センチのチカが20匹、15センチほどのニシンが1匹の釣果。男性は「チカは数が減った。ニシンも小さいな」と釣果を嘆いていた。