第5回小樽うしおライオンズクラブジュニア空手道選手権大会第11回リアルファイティングKARATEトーナメントがこのほど、小樽市内で開かれ、天勇會(近藤大河代表)、雅龍拳誠會館(佐々木雅美最高師範)の両道場生が好成績を挙げた。高校男子の部で天勇會の森海渡(駒大苫小牧高2年)が見事優勝。雅龍の松並郁也(鵡川高1年)が2位と健闘した。中学男子53キロ以上では小泉秀士(青翔中1年)=天勇會=、小学3年男子Bの森井志天(ウトナイ)=雅龍=が各部門で3位に入った。
小樽うしおライオンズクラブなどが主催した今大会には、全道の猛者220人が出場。団体、個人の計31部門に分かれ、トーナメントやリーグ戦を繰り広げた。
3人による総当たり戦となった高校男子。森は2試合とも判定勝ち。「相手をとにかく倒そう、派手な試合を見せようという我欲があった」これまでの試合展開を反省して、序盤は相手の出方をうかがい、後半につれて攻撃のペースを上げていけたことが奏功した。
優勝は小学6年生だった2014年以来のこと。「結果よりも日々の過程を大切にしていたので、あまり実感はなかった」と言うが、道場仲間が自分のことのように殊勲を喜んでくれたことが、何より「うれしかった」。
一方の松並は、初戦の三上湧午(雅)にこそ勝利するも、続く森には判定負けを喫した。「蹴りと突きが強かった」と悔しさをにじませる。松並は「もっと脚力を付けて、重心を低く保てるようにしたい」と前を向く。
森井はトーナメント準決勝で岡玄稀(今井道場)と対戦。自身よりも体格に勝る相手に、序盤こそ持ち前の機動力で翻弄(ほんろう)したが、勝利にはあと一歩及ばなかった。「技を出すタイミングが取りにくかった」と言う。
雅龍の佐々木最高師範は「もっとアグレッシブな攻めができていれば、優勝も可能」と松並のさらなる活躍を期待。森井にも「臆することなく前に出る試合をしてほしい」と背中を押した。
13人によるトーナメント戦に挑んだ中学男子の小泉は、準決勝で工藤将星(真結気)に判定負け。1学年上の実力者に「やれることはやれた」と最後まで諦めない姿勢が光った。10月の全道大会で2年連続の全国切符を逃すなど、不本意な成績が続いていた。「再浮上のきっかけはつかんだと思う」と天勇會の近藤代表は頑張りをたたえた。