白老町の萩の里自然公園で8日、「森のわくわくフェスティバルin萩の里」と題したイベントが初開催され、参加した親子が餅つきや繭玉の飾り付けなど正月にちなんだプログラムを楽しんだ。
環境省の「生物多様性上重要な里地里山」に選定されている同公園の自然に関心を持ってもらおうと、管理運営協議会が企画。町内の親子12組31人が参加し、協議会メンバーら50人が運営に携わった。
最初のプログラムは里山散策。参加者は冬の森を歩きながら、雪上に残る動物の足跡やふんなどを見つけるゲームに挑戦し、市街地近くにある豊かな自然環境に触れた。
その後、公園内のセンターハウスを会場に正月にちなんだ体験プログラムに参加。子どもたちがきねを振るって餅をつき、あんこ餅作りにも挑んだ。間もなく訪れる新しい年を楽しみに、木の枝に繭玉を飾り付けたり、ミニ門松を作ったりと、正月飾り制作も楽しんだ。
昼食時には白老手打ちそばの会メンバーが調理したそばが振る舞われ、参加者は手打ちの味を堪能。「ペパニカ」と呼ばれ、アコーディオンに似た紙製のミニ楽器の演奏も披露され、親子らは歳末の里山で繰り広げられた行事を満喫していた。
母親と参加した小学3年生の川崎弘太郎君(9)は「餅つきや繭玉の飾り付けが面白かった」と喜んでいた。