厚真町豊沢地区の移住者向け住宅地「ルーラルビレッジ」の宅地に、札幌市の事業者が住民への事前説明をせずに事業用太陽光発電(ソーラーパネル)を設置したことを受け、ルーラル自治会(門脇和雄会長)は6日、町に設置の規制を求める164人分の署名を提出した。
太陽光パネルは、同地区の土地を購入した札幌の事業者が10月に設置した。隣には住宅も建っていることから、住民たちが「突然、何の相談もなく太陽光パネルが立った」「自然の景観を求めて移住、定住しているのに、景観が損なわれる」などと反発。太陽光パネルは事業者により撤去される予定だが、門脇会長らは「今後、同じようなことが起きないように対応してほしい」と訴え、宮坂尚市朗町長に署名を手渡した。
ルーラルビレッジは移住者向けの分譲住宅地。自然景観を生かしたつくりが魅力で、道内外から多くの移住者が住んでいる。太陽光発電設備の設置については、10日開会の町議会定例会でも議員が一般質問で取り上げる予定で、条例や規則の制定について町の考えをただす。