安平町の老人クラブ友の会は6日、手作りのしめ縄を配って交通安全を訴える街頭啓発を道の駅「あびらD51ステーション」で行った。1990年から続けている恒例行事で30年目の節目。この日は会員13人が駐車場に立ち、利用客らに「交通安全に気を付けて」などと呼び掛けた。
同クラブは追分町時代から毎冬、高齢者の生きがいづくりや啓発を兼ねて、しめ縄を手作りしてドライバーらに配っている。国道234号は大型車両を中心に交通量が多く、高齢者が犠牲になるケースもあったため、安全に願いを込めて11月に製作、12月に国道沿いで配るのが恒例行事になった。
現在は会長が不在だが、今年も11月25、26両日に会員41人で250弱のしめ縄を手作り。スゲで直径15センチ程度の輪を手編みし、タイや小判など市販の飾りをあしらい、「今日も笑顔で帰ろう交通安全!」などと書いた啓発チラシを同封した。昨年までは追分弥生の国道沿いで啓発していたが、道の駅のオープンに伴って場所を移した。
6日は苫小牧署や安平町交通安全協会の関係者ら約20人でしめ縄などを配り、高齢者も「安全運転してください」などと元気に啓発。及川秀一郎町長も「皆さんの笑顔が交通安全につながれば」と期待を寄せ、同会副会長の高橋文夫さん(85)は「思いを込めて作ったので車にでも飾ってもらい、事故が一件でも減ってくれたら」と話していた。