入居 店舗向け 物品配送一本化 保安強化 混雑解消に 新千歳

  • ニュース, 主要, 千歳・恵庭
  • 2019年12月9日
従来の物品配送方法(上)と一本化した新たな配送方法の流れ

 新千歳空港で今月から入居店舗への物品配送を一本化する取り組みが始まった。これまで約400社の配送事業者が旅客ビルへ個別に届けていた物品を、空港近傍の物流事業者1社の倉庫に集約し、まとめて空港へ代行納入する。保安強化や荷さばき場の混雑解消を目指す。

 旅客ビル管理会社の新千歳空港ターミナルビルディング(CAT、千歳市)が指定物流事業者に産業ガス製造のエア・ウォーターを選定し、同社子会社のエア・ウォーター物流(札幌市)が配送を請け負う。

 今回の一本化に備え、エア・ウォーターは市内の工業団地、新千歳空港ロジスティクスセンターに新倉庫「千歳物流センター」を建設。13億円を投じ、11月27日に竣工(しゅんこう)。鉄骨造り平屋建て延べ床面積約4200平方メートルに常温、温度5度の冷蔵、同氷点下25度の冷凍と3区画を構える。2トン、4トン積載のトラック計9台を使い、5キロほど離れた空港まで走る。

 地元を中心に新規雇用された作業員約90人が同センターと空港で働く。センターは午前5時~午後9時、365日休まず稼働する。

 同社は各配送事業者から荷物を預かると、専用トラックで空港に輸送する。新千歳の国内線ターミナルビル地下には延長約800メートルの搬入用道路があり、その一部を荷さばき場としている。ここでドライバーは荷降ろしを終えると同センターへ戻り、待機する作業員がビル内の店舗や倉庫へ荷物を運ぶ。駐車時間は大型店舗で数時間単位から15分ほどに短縮できる。

 従来は各配送事業者の運転手が到着後に自身でビル内の店舗などまで荷物を届けていた。駐車時間が長く、混雑と安全確保が課題だった。CATによると、1日当たり平均約400台が出入りし、繁忙期には「スムーズに駐車できていなかった」という。運転手と配達作業員で役割を分担し、配送全体を効率化する。

 段階的に配送事業者を集約化する。1日に運用を始めたのは宅配便の荷物。今後、8日から主に物販店、来年1月12日から飲食店への配送を行う。

 新千歳で物品配送が混雑し始めたきっかけは、2011年7月の国内線ビル増築だった。入居店舗数が増築前の約60店から3倍の約180店に急増。その後も国際線ビルを新増築し、旅客数も伸び続けた。同社は20年の東京五輪・パラリンピックへ向け、今後も旅客増に伴う搬入物量の増加を見込み、配送体制の抜本改革に踏み込んだ。

 同社は「配送の一本化で保安対策をより強化できた」とした上で「混雑による納品の遅れも解消できるだろう」と見通しを語る。

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