札幌で「アラマキワールド」 シャケ箱に着想 創作作品並ぶ

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  • 2019年12月9日

 恵庭市内の宮大工村上智彦さん(41)と、ギター職人鹿川慎也さん(32)による創作ユニット「ARAMAKI(あらまき)」による展示販売会が札幌市民交流プラザ(札幌文化芸術交流センター1階)=中央区=で開かれている。新巻きザケを詰める木箱を使った小物やかばん、ウクレレなど40点が並ぶ。9日まで。

 同ユニットは2015年に結成。村上さんが市内で見つけたシャケ箱に着想を得て創作活動を行っていたところ、鹿川さんも趣向に加わった。かばんは素材に印字された文字などが特徴的。「シャケレレ」と呼ぶウクレレ型の弦楽器は、トドマツ製のシャケ箱ならではの柔らかい音色がする。これまで定期的に展示会を開き、恵庭でワークショップやシャケレレの演奏会を盛り込んだ「シャケサミット」も催してきた。

 今回は展示会とシャケサミットを融合させたイベントのタイトルを「アラマキワールド」とした。展示スペースには、神社を模してシャケ箱で作った鳥居や境内を設置。木の香りがほのかに漂う。

 手拭いやカレンダー、メモパットなど、これまでの創作活動で関わったデザイナーや職人とのコラボ商品もあり、「シャケ箱を通したチームができ上がってきた」と村上さん。「札幌市内の素晴らしい会場で展示会ができるようになったのは成長の証し」と鹿川さんも胸を張った。

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