苫小牧和光中学校男子バスケットボール部の大山未南斗(3年)が、11月に行われた日本バスケットボール協会主催のナショナル育成センターのトライアウトに挑戦した。惜しくも合格とはならなかったが、大山は「上には上がいることを実感した。高みを目指すためにはやるべきことがある」と話し、刺激を成長の糧にする決意だ。
センターは選手育成を目的としたトレーニングキャンプ。参加のためのトライアウトが11月に埼玉県で行われた。
トライアウトではチェストパスの飛距離や跳躍力のテストなど身体能力を測るほか、1対1や5対5の試合形式でバスケットボールのスキルや判断能力を審査する。
トライアウトには書類審査を通過した選手が参加。身長制限もあり、大山は「サイズは同じかさらに大きい選手ばかりだった」と振り返った。「ボールの動くスピードが普段より速く感じた」とレベルの高さを実感。試合形式の審査ではアシストがうまくいき、「周りを見て冷静な状況判断ができた」と自分なりの手応えを語った。
トライアウトを通じて感じた現状の課題は多いよう。ハンドリングやシュートの成功率など練習で克服してさらなるステップアップを目指す。「体力も付けないといけない。ドライブとジャンプシュートは武器だと思っているので、それを磨きながらオールラウンドに活躍できる選手になりたい」と話す。
来春は駒大苫小牧高校への進学を希望している大山。同校バスケットボール部でエースとして活躍してきた兄・日南太(3年)の後を目指す。将来の目標は「プロ選手を目指してやっていく。NBA挑戦も高い目標だと思う。それも意識して日々こつこつと練習を積んでいきたい」と力強く語った。