日高でアメマス2匹 毛針はエッグフライ 本誌取材班

  • 釣り
  • 2019年12月5日
43センチのアメマス

  本誌取材班は11月24日、日高管内のA川でフライフィッシングを行い、アメマス2匹を釣り上げた。初冬の河川はアメマス釣りのシーズンを迎えている。イクラを模したエッグフライを使い、魚影は薄かったもののなんとか釣果を得た。

   A川のほとりに午後1時ごろ到着。毎年この時期にアメマス狙いで訪れる川だ。水面をのぞき込むと、サケが数匹泳いでいるのが見えた。晩秋から初冬にかけてアメマスはサケが産むイクラを餌として食べる。寒くなってきた季節にイクラは高カロリーでおいしいのだろう。

   道具は、行きつけの釣具店で購入した中古のフライロッド11フィート4番。これにDT4番のラインを巻いたフライリールを装着した。7・5フィート2Xのリーダーにナツメ形の浮きを通し、2Xティペットをつないだ。毛針はイクラを模した市販のエッグフライ。ピンク色の球形で水中ではイクラに見える。

   川の浅瀬にフライを投入するが当たりはない。アメマスを探して下流に向かうが、魚の気配はない。これはまずいと、岸辺に上がり今度は上流に向かって歩き始めた。魚がいかにもいそうな深みを発見したので、フライを投げ入れる。しばらくすると浮きがスッと水中に引き込まれた。

   すかさず合わせを入れると、グネグネとしたアメマス特有の引き。慎重に落ち葉で埋まった岸に引き寄せると掛かっていたのは43センチのアメマス。やっと1匹を釣り上げて安心する。さらに同じポイントで粘って30センチほどの小型アメマスを1匹追加した。群れに当たれば数十匹も釣れるアメマスだが、今回の釣果は2匹と貧果に終わった。それでも冬の気配に満ちた川で狙いの魚を釣って満足だった。

  (澁)

過去30日間の紙面が閲覧可能です。