プロ野球北海道日本ハムファイターズの杉浦稔大投手と玉井大翔投手、チームにゆかりのある選手、コーチらが3日、胆振東部地震で被災した子どもたちを元気付けようと、厚真町のあつまスタードームで小学生向けの野球教室を開いた。厚真、安平、むかわ、日高の4町から児童93人が参加し、憧れの選手たちから指導を受けた。
今回、厚真町を訪問したのは日本ハムの2人をはじめ、過去に同チームに在籍経験がある読売巨人軍の木佐貫洋コーチと鍵谷陽平投手、中日ドラゴンズの谷本圭介投手と大野奨太捕手の計6人。
野球教室ではキャッチボールと打撃の指導をした。「どうすれば遠くに、速く投げられるの」との質問に対し、玉井投手らが「軸足で踏ん張った下半身をしっかり体重移動させて」とアドバイス。木佐貫コーチが実演して見せ、子どもたちを納得させた。打撃では大野捕手が「ボールを見過ぎず、まずはしっかりとスイングして」と呼び掛けていた。
杉浦投手は「僕たちも言われたことを努力し続けてプロ野球選手になれた。将来この中からプロ野球の選手が出ることを願っている」と激励。厚真ファイターズの橋場凰太郎君(11)=厚真中央小5年=は「ボールの投げ方、打ち方など参考になった。今度から頑張りたい」と喜んでいた。
また一行は野球教室のほか、厚真町内で被害の大きかった吉野、富里地区などを視察。厚真中央小や安平町の追分小でも児童と交流を深めた。