厚真町に師走の到来を告げる恒例行事「歳末助け合いチャリティー演芸大会」が1日、町総合福祉センターで開かれた。町内で活動する文化団体などが出演。ステージ上でカラオケや舞踊、拳玉パフォーマンスや和太鼓など多彩に催しが繰り広げられ、会場は温かい雰囲気に包まれていた。
町婦人団体協議会(藤本昭子会長)が主催、町教育委員会が後援して42回目を迎えたイベント。毎年12月1日に行われているが、昨年は胆振東部地震の影響で中止となり、今回2年ぶりの開催となった。
あつま手話サークル「てのひら」は昨年、発表できなかった「トモエ学園」「365日の紙飛行機」を披露し、詩吟・吟舞同好会は全道一とも言われる華麗な歌と舞で観客を魅了。日本舞踊こども教室に通う子どもたちは、かわいらしい舞で見ている人を笑顔にし、町役場の新人職員は拳玉パフォーマンスを見せて会場を盛り上げた。
イベントには宮坂尚市朗町長も登場。昨年の震災を経て「どんなにつらくても前を向いて一歩一歩進んでいかなければいけない。そんな中で、チャリティー演芸大会ができたことはその一歩なのでは。みんなで手を取り合って歩んでいきたい」とあいさつした後、カラオケを熱唱し、会場からは手拍子が送られた。
またプログラムを入場券として一口300円を募り、集まった益金は町社会福祉協議会に寄付。別の形でも募金を呼び掛け、受けた善意は社会福祉法人「北海道厚真福祉会」に役立ててもらう考えだ。